ぽんひろの日記

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パニック発作中の自分を客観視する「記録」とは?

どーも、ぽんひろです。アクセスありがとうございます。

今回はパニック発作を起こしている自分を客観的に書き残す「記録」について記述し、前回書くと約束した「ストレスパラドクス」という社会心理学の概念を簡潔に紹介します。パニック障害を患っている方に向けた話がメインですが、病気を患っていない方にも参考になるような記録することのメリットをまとめているので読んでくださると幸いです。

 

・記録するとは?

一言でいうと、パニック発作中やその前後の自分の状態を5W1Hとともにできる限り客観的に書くことです。例えば私が実際に書くのは以下のような文です。

2019年◎月◎日、友人に会うために×線×駅で▲時発の電車に乗った。通勤時間で混んでいる電車に乗車後1、2分で心拍数が上がり始め、発汗し、呼吸が浅くなり恐怖感に襲われた。パニックでじっとしていられなくなり、車内を歩き回ったり、少し走り出した。パニックの間はゆっくり呼吸することに意識したり、立っている人が捕まる銀色のポールを力強く握ったりするなどして正気に戻す作業を行っていると1、2分で発作がおさまった。

 

このように誰でもわかるような事実をノートやスマホにメモしておきます。症状や発作の治し方は日によって違う可能性があるため、発作直後の記憶に新しい時に書くのがオススメです。

 

・なぜ記録するのか

最初は医師に勧められたため行っていましたが、今は書き残す良さを実感しているため記録しています。

自分の状態を可視化できる

今更何を言っているんだと思われるかもしれませんが、「書いて記録する」行為は頭の中のモヤモヤしている感情や心情を言葉を使って「文章に落とし込む」作業です。自分が何をするとどのようなパニックになり、更にどうすれば落ち着くのかを書き残すと後から振り返ることができます。

 

記録を継続して積み重ねていくと自分の症状や落ち着き方がわかる。

記録を継続してそれを俯瞰すると、症状の実態や考え方の癖などがみえてきます。私の場合には「乗車1、2分後にパニックになるけど、もしかしたらそれが過ぎたら落ち着いてくるのかも」のような事実に気づくようになり、「パニックに陥るような場面で不安は増加していくが、ずっと増え続けることはなく、ピークとともに減少して落ち着けるのだな」と冷静に分析することができます。(この不安のメカニズムはお世話になっている医師もおっしゃっていました)

 

③病気に詳しくない人に説明するのにも役立つ。

一度文章にまとめているため、診察やカウンセリング時に医師に伝える際に役に立ち、家族や友人など病気に詳しくないにもスムーズに伝えられます。

 

✳︎記録することで「またパニックになっちゃった」と見返して悲しくなることもありますが、以前書いたようにストレスのいい面に着目し、「記録することでストレスから目を背けず、真摯に自分に向き合えてる」「不安ながらも挑戦している努力がきっと快方に向かう」と前向きになれるようにもなりました。

 

●余談

お気づきかもしれませんが、「記録する」ことは病気を患っている方以外にも役に立つと私は考えています。仕事や家庭など、どのような場面でも問題・課題にぶつかった時にどう対処し、どのような結果になったのかを省みることで自分なりの気付きが得られ、成長をより実感できると思っています。

 

・おまけ「ストレスパラドクス

ストレスパラドクスとはごく簡単に言うと、ストレスが高く、上手にストレスと付き合える人の方がストレスが低い人より幸福度が高いということです。以前ブログで紹介したケリー氏の著書に書いてあった概念です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。次は何を書こうかな。

「こんなこと書いて」などのコメントも募集しております。では。

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