ぽんひろの日記

The good you do for others is good you do yourself.

Part3 たかをくくる〜天国と地獄〜

〜3月中旬〜

思いもよらない質問やかなり詰められる場面も多かった一次面接。

次の面接に向け事前準備の必要性を痛感した。

ノートを広げ、ボールペンを走らせた。

 

「なぜ入社したいのか」

 

「前の会社を辞めた理由をもう一度整理しよう」

 

「もし入社したら自分にできることや、やりたいことは?」

 

「5年後10年後に成し遂げたい目標は」

 

「おすすめの入浴法を聞かれたら答えられるようにしよう」

 

一次面接で聞かれたものの、うまく答えられなかった質問を振り返る。

手間と時間を要する作業だったが入浴法以外は最低限答えられるようノートにまとめた。

 

〜二次面接〜

所定の時間になりGoogle Meetに接続する。

画面に映った面接官は2人のみだった。

ふと頭に疑問が浮かんだ。

年齢的に部長クラスの方か?

役員面接を2人だけで行うか?

事前に確認したクライアントのHPで役員は少なくとも5、6人はいた。

ということは、今日とはまた別の機会で役員面接があるはず。

そんなことを想像して暗澹たる気持ちになりながらも二次面接の幕が開けた。

 

 

「ぽんひろくんの仕事ぶりはPM(プロジェクトマネージャー)から聞いています」

 

「大変貢献していただいている」

 

「ぜひ入社して欲しいと思っています」

 

面接官が放ったつかみの言葉で先ほどまで沈んでいた気持ちが嘘だったかのように高揚した。

ようやくPMが自分を推薦してくれてることを実感できた。一安心。PM、嘘ついてなかった!心が躍る。

 

「ただ入社してもらうには役員面接を突破してもらう必要があります」

(げ。予想通りこれから役員面接か)

 

「なぜ前職をやめたのかというのがネックになってくると思いますので私に今説明してみてください」

この質問は下準備をしていたため淀みなく答えられた。

面接官の方も納得していた様子だった。

自分の話が面接官に理解されていることがわかるとこちらも饒舌になった。

 

一通り面接官からの質問に答えた後は私から質問をする時間を設けてくれた。

部長クラスでしか知り得ない内部の情報をいくつも教えてくれた。

会社の課題、現在の具体的な売り上げ、今後の展望についてなど。

このブログにも書けないようなことを聞けた貴重な機会だった。

一次面接とは比べ物にならないくらい満足のいく内容で、時間が経つのもあっという間だった。

 

「では次のステップに進んでもらうよう選考を進めますね」

「役員面接頑張ってくださいね」

終了直前にこう言われ、役員面接は翌週受けることになった。

二次面接の少し前に受けた適性検査は半分も解けなかったが通過することに。

点数なんてきっと見ていないのだろう。

 

「取締役にも話は通してある」と言っていたPM。

役員面接も形式的なもので楽々通過するだろう。

この時私はたかをくくっていた。

 

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続く。次回Part4 「大切な人を失って」

※Part2の最後に書いた予告編でPart3のタイトルを「大切な人を失って」と書きましたが、Part3が思いのほか長くなってしまったので3と4に分けることにしました。m(_ _)m

 

Part4はこの経験を文章にまとめる契機になった出来事を書きます。

更新を楽しみに待っててくれた方本当にありがとうございますー。

「続きを読みたい!」と言ってもらえるのも嬉しい限りです。

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