続き。
〜一次面接〜
3月に入って、一次面接の時を迎えた。
「もう取締役には話を通している」
と言われてるしクライアントから入社して欲しいと頼まれたから受けてるわけで「面接は形式的なものだろう」と思い、それほど準備しないで面接に臨んだ。
3月上旬は緊急事態宣言が再発令中だったこともあり、面接はオンラインで行われた。
面接官は3人。それぞれ自宅からGoogle Meetを繋いでいるようだった。
ちょっと寝癖のついた部屋着姿の40代とみられる男性。
体格が良く短髪で髪も整ったビジネスマン風のスーツ姿の30代?男性。
ビジネスカジュアルな服装をしていた落ち着いた雰囲気の女性。
所要時間は1時間とメールに書いてあったが1時間もやらないだろうと勝手に思っていた。
「初めに自己紹介と志望動機を3分程度で教えてください」
「初めまして、ぽんひろです…かくかくしかじか」(いや、志望動機も何も御社の社員にお願いされて面接受けてるんだけど…まあいいやこれも形式的なものだろう)
「あなたの人柄を表すエピソードを」
(おお、ちゃんとした面接やるんかい!いやエピソードなんて用意してないぞ汗。)
「せ、誠実です」
「前職を辞めた理由と今の仕事を始めたのはなんで?」
(これは聞かれるだろうと思ってた。辞めた理由を知らない読者様は過去ブログ参照)
「今フリーランスですが会社員に戻ることに抵抗は?なぜ戻るの?」
(うーん御社にお願いされてるからなんだけども。抵抗とか考えたことないし。)
「座右の銘を教えてください」
(この質問、用意してないと意外と答えに困る。継続は力なりとかはあまりにも月並みだしニーチェとかカントとかの偉人の名言も斜に構えてる感じするしなぁとか余計なことばかり頭に思い浮かぶ。額に汗が垂れてきた。)
「感謝ですかね」
(焦った結果何の個性もない座右の銘とも言えない回答になる)
「5年、10年後のキャリアプランを教えてください」
(あるかそんなもん。10年後の報道環境なんて誰もわからんわ。仕事をくれるクライアントの要望に最大限答えられるようにするだけや。)
「弊社に入って貢献できることは何ですか」
(今やってる仕事で御社に貢献してますわ…え、何ならその働きぶりをみて声かけてくれたんでしょ?)
「仕事する上で大事にしていることは何ですか」
(いつまでやるんやこの面接。長いなぁ。)
「かくかくしかじか」
「ぽんひろさんなりのストレス解消法を教えてください」
「風呂ですかね」
「ほう、おすすめの入浴法はありますか」
(いやそんな入浴剤とかまでこだわってないわ)
全ては書ききれないが、3人の面接官からそれぞれ質問を受けた。
「以上で本日の面接を終わりにいたします」
(開始から50分くらい経ってた。普通の採用面接と変わらない長さ)
「貴重なお時間割いていただきありがとうございました」
色々ツッコミたい事はあったが私は社交辞令でお礼を言った。
「ぽんひろさん、結果は一週間以内にメールでお知らせします。今日は水曜ですが早ければ今週中にも」
と告げられた。
4月入社を目指しているとPart1に出てきたプロジェクトマネージャー(PM)は言っていたため、選考を急いでいるようだった。
あと何回面接するのか。
次は何をするのか。
何もわからなかった。
面接とは建前と本音の使い分けが必要で、本音を話すのではなく嘘ではない建前を瞬時に思いつき発言する場だなと再認識させられた。
2日後の金曜日、クライアントから結果のメールが来た。
「次のステップに進んでいたただきます」
「2次面接と適性検査を受けてもらいます」
想像より長時間面接され、落ちる可能性もあると思ってたため、とりあえず胸をなで下ろした。
同時に、いや、何次面接までやんねん!
取締役まで話を通してるというのはなんだったん?
適性検査て新卒の就活時に受けたやつ?
といった不安やクライアントに対する疑念も生まれてきた。
続く。
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次回Part3「大切な人を失って」
いよいよ最終面接?その顛末は。ぽんひろに降りかかる新たな出来事とは。
お楽しみに。
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最後まで読んでくれてありがとうございます!
次の土日くらいまでにPart3の更新頑張りまーす。