ぽんひろの日記

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N国をめぐる論点

ども。ぽんひろです。ごぶさたです。

 

自分のことから離れた発信をします。テーマに縛られると自由に発信できなくなってしまうので。

 

今回は先月の参院選議席を獲得した「NHKから国民を守る党」(以下N国)について考えたことを書きます。TwitterをはじめとするSNSでは「NHKをぶっ壊す」「不倫、路上、カー◯◯◯◯」などのN国代表の立花氏のキャッチな発言が注目されて、重要な論点がぼんやりとしたため、自分の頭の中を整理するためまとめます。

 

スクランブル放送とは

N国が掲げた公約は「NHKスクランブル放送の導入」です。簡単に言うとNHKと契約を結んで、お金(受信料)を支払った人だけがNHKの電波を受信できるようにして放送を見られるようにすることです。スカパーやWOWOWのような形態です。現在は受信契約を結んでいない家庭でもNHKを視聴することができます。これでは受信料の支払いの有無にかかわらず放送を視聴できてしまうため、「不公平」と言う不満が生まれます。

 

 

一方NHKスクランブル化への反論として「視聴率至上主義に陥る」「特定の利益にとらわれる」「災害時や緊急時に誰でも視聴できなくなる」などを列挙しています。

 

NHKは受信料で番組制作費をまかなっているため、視聴率に左右されずに番組作りができます。これは私の所感ですがNHKにおいて視聴率が悪いから番組を打ち切ることが民放よりはるかに少ないと感じられます。「視聴率が低く、お金にもならないけど後世に残すべき映像」があったり、「地震の時などCMを挟まずに放送できる」良さがなくなったりするのはいかがなものかというのがNHKの意見です。

 

NHKのホームページによくある質問として回答されているので詳細を見たい方は是非。

www.nhk.or.jp

 

一方、N国の立花氏は災害時など非常時に必要な情報を流すならば、NHKを国営化すべきと反論しています。これは私も正直納得しています。現状では受信契約の有無にかかわらずNHKを視聴でき、不公平感が漂っています。NHKを国営化し、税金として徴収すれば少なくとも不公平感は解消されます。

ただ、国営化に関しては「NHK見ないのになんで払わされるんだ」「公平な番組制作できるのか」などの国民からのバッシングが予想され、与党自民党が新たな法律を制定するデメリットがメリットを上回ると考えられます。

 

結論

受信料負担の不公平解消や受信料をめぐるトラブルをなくすため、国営化やスクランブル化には個人的に賛成です。なぜならNHKは面白い番組を数多く作っているから。NHKスペシャル、クロ現、ドキュメント72時間大河ドラマブラタモリ、LIFEなどあげればキリがない。課金しても見たいと思わせる番組だと思います。絶対に必要な情報のインフラ的存在の報道は国営化、エンタメはスクランブル化していいと考えています。 ただ、報道とエンタメの線引きなどの慎重な議論は今後必要だと思われます。

 

 

いかがでしょう。浅学なので本ブログで不足している論点や気づきがあると思います。見当違いなことを書いてる可能性もあるので、コメント欄で指摘いただけると幸いです。

長くなってしまったので、次回またN国について書きます。次はN国の政策がワンイシュー(one issue)であることに関して。埼玉県知事選が今月25日にありますが、N国から立候補する浜田氏に関しても少し考察できればと。

では。みなさん暑いのでお気をつけて。カフェは寒い。ではまた。